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どうも!6/17生まれふたご座A型の『カモメ』のブログです。 ハゲてます。サッカー大好きです! ●ツイッター、等リンクはプロフィール欄へ  はい!画像は10年前です。

FF初期作品の正統進化 ブレイブリーデフォルト1(3DS)

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ここやった5年ぐらいで一番面白いRPGでした。

ブレイブリーデフォルト。多分Switchそのうち移植されると思う。知らなかったんですが、3DSで100万本売れた作品だそうです。十分今でも面白い。

当時3ds市場がそこまで大きくないのに100万は凄いですよね。DSは売れてる作品多かったけど。

とりあえずシナリオがシュタインズゲートシナリオライター林さんとのことで興味を持ち購入。初期版やりました。

今ダウンロードはショートカット機能や色々改善された完全版、フォーザシークウェルのみ売られてます。

 

 

 

凄く面白いんですよ。元々シュタインズゲートの林さんが、直々にスクエニのシュタゲやって惚れ込んだ方に『書いてください』と外部会社なのにオファーされて書くことになったらしい。シナリオが良いし、RPGなのにネタバレ要素があって、敵も味方もキャラ個性的だし、凄く続きが気になる内容なんですよね。

僕は序盤10分で(これ面白い)って思わされました。

あえて言うと、過去あったFFの物語を完全に振りに使ってる大胆なシナリオです。

一応ファイナルファンタジーipじゃなくて、新規の傑作を目論んで作られたらしいですが、ベースの戦闘シナリオとかはFF5坂口博信作品の発明、『ジョブシステム』を下地にしてるので、その段階で飽きが来ない。更に戦闘の時の、ブレイブ、デフォルトシステム、という、ターンを前借りできるシステムが斬新で、凄い発明だと思いました。前借りで撃退できれば時間短縮になるし、前借りして仕留めきれないと、あとで動けなくなり苦しくなるのも含めてうまくできてる。ブレイブ複数した時の『カンカンカン!』と着火する音も工夫されたんだろうなと思いました、戦ってる感じがする良い演出音。

僕多分人生で一番やりこんだRPGFF5なんですけど、正直システム、シナリオ、音楽全部素晴らしくて、総合してあの頃のFFの進化版だなと思いました。(音楽は植松伸夫さんも好きだけど)。隠し通路隠しアイテムとかもろFF。最先端が技術が進んでいて一番良いものを作れそうなものですが、最近の高解像度の等身高いゲームのCG素晴らしいけどそれ以外が足らないゲームから脱皮しようとして、スクエニの過去作の良い部分を簡略化してアップデートしてる作品だなと思いました。プロデューサーが同じ方でのちにオクトパストラベラーとかトライアングルストラテジーを作ってたり、その流れをつなげてる最初の位置付けの作品なんでしょう。

昔のFFライクなんだけど、決定的に違う作品に仕上げてるのが凄いんですよね。似てるけど違う。

台詞回しが顕著で、坂口博信構文のFF(ファミコンスーファミ時代のFF)って、しっかり中世の世界観からずれた発言はしないんですよね、とことん時代劇してると言うか。

ブレイブリーデフォルトは、中世の世界観は守るけどキャラによっては「あそこのパフェ食べたーい」とか、 坂口 FFだと有り得ない世界観の崩しの台詞があって、あ、この世界もパフェ存在するんだー、みたいな、ちょっとクスッとする会話があったり。しかも違和感がないんすよね。シナリオライターの林さんがテキストアドベンチャー畑の人で、ちょっと王道RPGをパロってるテイストにも見えるから、ちょっとうまいと言うか、スクエニの人じゃないからこその崩しが凄くうまく融和してると思いました。会話劇が秀逸というか、日常会話大したこと喋ってないのにその住人と世界が見えるシナリオになってる。

しかも後半に裏切りを入れてるのが林さんのテイストだよなー、と。

でもメインの話はとても王道。正義感のある羊飼いのティズ、クリスタルの巫女アニエス、女好きな記憶喪失リングアベル、王の娘で国に反目する剣士のイデア、がクリスタルの解放に向かう話。

キャラ立ちが凄い。テイルズシリーズにおけるスキット、に当たるパーティチャットをスクエニが珍しく導入してて(あんまり多作品のシステムをあからさまに使わないのがスクエニだったので)、その部分の仲間の会話でキャラが凄くわかりやすくなる。

アニエスは真面目だけど方向音痴、イデアは気が強く甘いもの好き、ティズは朴訥な優しい人、など、キャラ付けがしっかりされてて。アニエスの『拒否します!』は性格も出てるし、後半待ちギャグみたいな使われ方で、ラスボスにも言うぐらい印象に残るセリフ。イデアも白黒ハッキリ、がキャラに出てる。声優も良くて、アニエスの悲壮感と天然さが後半の白熱の演技と合ってて後半の展開とも合わさって良い演出になってました。ある意味流されているアニエスをうまく演じていました。イデアの気の強さと軽口のイメージがマッチしてて、リングアベルとの掛け合いが非常に良かった。実直なティズの声も凄くキャラ通りで好感を持てたのは声優さんの力が大きいと思う。老師がマスオさんの声の方なのも笑、キャラが凄い人物なのにスケベジジイだったりは漫画で良くあるベタ演出だけど、坂口さんFF演出では出てこないよな、とその差別化具合を凄い感じました。(シリアスな人物は終始シリアスな背景を背負ってダンディなまま、という王道な筋書きが坂口さんのは多い)

あとは四天王的な立ち位置のボス敵ヴィクトリアの声優が子供なのも。子供の声で見た目も可愛らしいけど、わたしたちじゃ敵わないよとか言う振りがあったり、ギャップで強いんだろうなと思ったら、対策しないで戦って火力タイプで殺されかけました笑。ヴィクター・ヴィクトリア戦はストーリーも佳境で凄い盛り上がる展開だなと思いました。バックグラウンドも悲しいし。このゲームで何気に一番好きな敵でしたね。

女忍者キキョウの早台詞を行間まででびっしり喋って止める演出も、その行間途中から喋り出すのも、ボイスを入れてる事の相乗効果で笑いました。

敵側のボスも癖が強く、1組目のモンクと白魔道士コンビは会話だけで十分個性的でキャラ強いので、一戦終えた時に

「『くそ、覚えてろよー』、でまた出てくるパターンのボスだろうな」と思ったらそこで終わりだったり、(まあゲームのシステム上また会うことは合うんだけど)どのボスも全員特徴で覚えられるキャラたちでした。

一章目最初の人物、宿屋のお父さんと騎士オーウェンの話もとても掴まされました。最初にモブと思ってた人たちのサイドストーリーがとても泣かせる演出になってるのは驚きましたね。

 

林さんが全部セリフ部分も書いてるらしく、本当キャラ立ちしてるキャラ描くの上手いなーと。マザーの糸井さんも、堀井雄二さんも、坂口さんも、RPGはテキストが魅力的だと話を進めてて苦痛がないんですよね。それでシステムも面白いんだから最高だよなと。

更にいつでも読める『未来の日記』、みたいのもあるんですけど、これも物語が全てわかってからなぜ存在するか意味がわかるんですけど、これもおまけレベルじゃなくページ膨大にあるんですけど凄く作り込まれてる。そりゃ100万売れるわ。

 

あとは音楽なんすけど、Revoさんの音楽がとてつもなく素晴らしいんですよ。ヴァイオリン、チェロとかの楽器とハードロックを掛け合わせた感じ。クラシックとメタルを混ぜた感じはクライスラー&カンパニー味がある。でもザ・ファンタジーRPGの音楽で、どうやらサガフロンティア伊藤賢治さんを崇拝してる方だそうで、よくよく調べたらほんとう凄かった。曲もメタルっぽい感じというか、メガデス好きなのかなーと思ったら、本当にメガデスメタリカ好きというゴリゴリな方でした。

まず不勉強で申し訳なかったんですが、進撃の巨人のオープニング曲で紅白出てた方なんですね(Linked Horizon)。その前に作ってたのがブレイブの曲みたいです。

 

で、すげえ戦闘曲盛り上がりの時にカッコ良い速弾きのピッキングが鳴るなー、と思ってたら、なんとエンディングでわかったんですが、ギターはマーティーフリードマンさんでした。そりゃ高速ギター鳴らすわ。マーティさん、メタル調の良い曲に気づいたら毎回参加してますよね。幅広い。

しかもドラムスの名前見たら淳士、と名前あって、『元シャムシェイドのドラムスじゃないよな?』と調べたご本人でした。ドラムスも曲調に合って激しいからそうかーと。しかもRIZEのKENKENさんの名前もありました。有名プレイヤー参加しまくり。

なんとなく元ヴィジュアル系界隈の方が多いのでその出身なのかも。

曲がメタル調なのが気になって更に名前見てたら、

もう本当メンバー豪華

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ピアノの千住明さんといえば黄金期の野島伸司作品ほぼ曲作ってますからね。(家なき子、聖者の行進等)。

で、あっ、と思ったのが、キーボード桜庭 統さんなんですよ。この人、ヴァルキリープロファイルというメタル系のカッコ良い戦闘曲のRPG曲で有名な方で、ゲームBGMでは有名な方です(代表曲スターオーシャンマリオゴルフ等)。この人いることでそりゃこの系統の曲だから桜庭さんいるよなー、と。

サントラApple Musicでずっと聞くレベルで気に入ってます。

 

ちなみにラストの辺は、林さんの癖の強い部分で、求めてない裏切りを入れてるのがやはり、と思いました(主人公について)。すっきり終わらしてほしいよなー。まあどうやらブレイブリーセカンドでそこは大丈夫だったみたいですが。ティズとアニエスが平和にくっつくで終わらせられないのが逆に林さんテイストな気がしました。王道は、仲良く終わりました、の描写最後があった方が安心しますよね。ラスト演出はググっちゃいましたよ。ただ、いわゆる大筋の部分はシュタインズゲートの人を意識したストーリーラインになったのかなと思いました。

 

 

あとは3DSの通信機能はサービス終了してるんですけど、その機能がふんだんに使われてるので、ラストの演出がそのせいでちょっと変な感じになったのが面白かったですね笑、リンク機能の仲間が途中関わるとは。FF4リスペクトな演出だと思いました。あとは崩壊した村を再建して有能アイテム貰える機能がすれ違い通信が必要なんですが、ほぼ誰もいないので使わず自力でクリアーしました。必殺技がレパートリー少ないままなのはなんか寂しかったかな。まあなくても余裕でしたけど。一応村復興しなくてもクリアできる仕様らしい。

 

でもこれやるまでこのゲーム全く知らなかったので、シュタゲと同じく、ネタバレしちゃいけない要素があるので口コミが広まりにくい、プラス3DSが市場として下火の時期に出してるのも含めて耳に入らなかったのかなと思いました。あとは周回しないとトゥルーエンドいけないのがそれが若干面倒なんですよね、何周も同じことするから。

でもすんごい面白いです。恐らくSwitch移植すると思います、名作だもの。

是非、3DSタンスに入れてる人はやってみて下さい。

僕は10年ぶりぐらいに99レベルカンストしましたよ笑。(このゲームは普通にサブクエストとかトゥルーの全ストーリー通りこなしてたら大体行くと思う)

あとは、続編の3DSブレイブリーセカンドが林さんもRevoさんも抜きで作ったところ、大不評で、

ブレイブリーデフォルト2(Switch)リリースの際に総合プロデューサーが『あの時はすいませんでした

と公式で言い出すぐらい(こういうことスクエニさんいうの珍しい)なんかギャグ路線にシナリオしてたら大変なことになったらしいです。戦闘システムの段階である程度面白いと思うのでセカンドはやろうと思います。(メタルマックスみたいに、シナリオ並でも、システムしっかりしてたら案外面白かったりするので)

ブレイブリーデフォルト2も評判良いのでいずれガッツリ買おうと思います。

 

 

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ネタバレ部分も。

ゲームやってない人は読まないで下さい。

 

 

 

 

ラストのティズが倒れる演出は、プレイヤーが乗り移ってたからギリギリ生きてられて、本来はただの羊飼いのティズがあそこまでは戦えないはずなのに、ゲームが終わって我々の魂が離れるのでひとまず倒れた、との事で、と解説してるページ見なかったら死んだエンドみたいで胸糞悪いわ!

続編セカンドでしっかり生きてるディズ出るらしいから良いけど。

でもまあシナリオ的には、世界救えた代価が、というかうまくいった分のマイナスないと辻褄的にアレだからなのは、脚本的に辻褄しっかり合わせに行ったのは理解しますけど。

凄いMAGESっぽい、ベタハッピーエンドは好きじゃない人、と言うのは伝わりました笑。

坂口さんは絶対ああいうのしないもんね。笑顔で終わらせるから。

そういう意味で、新作『ブレイブリーデフォルト』として差別化は出来てる形になってたかも。

あとは神界が我々の住む世界を指すあの演出は凄いなと思いました。だからオープニング、ARでアニエスや妖精が語りかけたのはティズではなくプレイヤーだったんだなと。

あとは、リンクアベルが最終的に一番カッコ良い男だったなと。大切な人のために世界線を超えてきたんだから。トゥルーエンドじゃないノーマルエンドだと、彼女が死んだ世界線に戻って一人佇んで終わりだったので、トゥルーの演出はグッと来ました。そういう意味で主人公らしい主人公はもしかしたらリングアベルだったのかもしれない。ring a bellのダブルミーニングだったんですね。

というわけでブレイブリー1のメンバーが出るという理由でブレイブリーセカンドもやってみます、シナリオかなり不評だけど笑。

そしてスクエニさんはこの路線でシナリオ面白いあの頃のスクウェアのような作品をお願いします。もう七頭身のCG代だけかさむキャラは良いです笑。

あと3は林さんにまたやって貰えたら嬉しい。これ面白かったもん。

にしてもスクウェアエニックスが好きだなと改めて感じさせられたゲームでした。