映画版見たのは今年1月初旬な気がする。
DVDBOXの流れで一気に見た。
映画だけ見ると、多分ファンアイテムというか、ファン用の蛇足の印象というか、説明が不足すぎて。
いや、それ説明なしで伝わらない作りなのはダメでしょう、とは思うんですけどね。一見さん無視は。
その後で、ドラマCDの現存在のアポステリオリ(何故鈴羽がシュタインズゲート世界線の紅莉栖に会いに来たのか、そしてあの未来の世界線のタイムマシーンを作った紅莉栖の話)を聞いて、最終的にノベライズ版(上下巻)を読んでだいぶ内容が理解できた感じ。
まあトータル、無茶苦茶良かったです。
多分コアなファンじゃないと説明不足でよくわかんないんすよね。
シュタインズゲート踏んだ人は、ネットでそこら辺調べ、読んだ上で見るとすごく名作になります。
ようは、紅莉栖側のシュタインズゲートゼロなんすよね。あとノベライズは紅莉栖の一人称ベースなので、どういう心理なのかよく分かったのでようやく内容がわかりました。
あの映画だと紅莉栖の心情がよく描かれてないからわかんなかったんですが、このシュタインズゲート世界線の紅莉栖は、『他の世界線の岡部が愛してくれた紅莉栖』に嫉妬してるような構図というか、自分を『影絵』のように形骸化した、外見だけは同じだけど岡部と心が通じていないような寂しさを感じていたんだな、というのが小説読んでようやく理解しました。
いや、それ映画内でちゃんと表現しろや。説明不足すぎて、本編なぞっただけに見えたわ。一番重要な心象風景だろ。(伝わってるわ、の人いたら、映画の読解能力が僕がなかっただけです、すいません)
このシュタインズゲート世界線の紅莉栖が他の世界線の(α、β世界線の岡部と長く時間を紡いだ)紅莉栖に対してどう勝つか、そしてどう落とし前をつけつつ、いかに岡部がR世界線に行って消失してしまわないような『強烈な記憶』を岡部に植え付けるかまでのお話なんだなーと。
一回見た時は、ファーストキス奪うだけの話でよくわかんねーなーと思ってました笑。
紅莉栖は一回だけのタイムリープで挫折するあたりが、本編の岡部の強さを現してる気もします。
にしても、本編後の補足でよくここまで綺麗に伏線を繋がせられるなーと感心します。
紅莉栖よりまゆり派なのですが、原作ダントツ人気の紅莉栖の派生ストーリーとして作ったものとしてもとても楽しい作品でした。