カモメのサッカー番組やるまでやるよ!

どうも!6/17生まれふたご座A型の『カモメ』のブログです。 ハゲてます。サッカー大好きです! ●ツイッター、等リンクはプロフィール欄へ  はい!画像は10年前です。

ロボティクスノーツと整合性

f:id:kamomehage:20220210202538j:image
f:id:kamomehage:20220210202541j:image
f:id:kamomehage:20220210202543j:image
f:id:kamomehage:20220210202535j:image

テキストアドベンチャーばっかやる。

今回はロボティクスノーツシュタインズゲートでヒットした会社の次の作品として出したら、まあまあ不評だった作品です。シュタインズゲートゼロより先に出した作品。2012年だそうです。あいかわらず志倉千代丸原作。

ps3作品だから古くなるよね。

内容は何気にシュタゲの登場人物がテキスト上出るので気になって。シュタインズゲート世界線の延長上の話、というのもウリにしてたので。

まあシュタゲ層に売りたかったのか、でもまあ内容は全く関係ないです。まあラストはちょい関係あるか。

とりあえず今ps3で恐ろしく安値でやれるので購入。

ボイス付きの本読んでる感じ。

12章くらいあってラスト2章が本当にこのゲームで見せたかったシナリオなのはわかりました。

それまでの助走の長さがやばかったですね。まあ普通に楽しんでましたけど、あくまで序盤のホビーロボット大会の話はラスト二章と全くかけ離れたストーリー過ぎて蛇足だったかなーと。

レビュー終わってから色々見ると、主人公とヒロインの子がダブル主人公みたいなもんなんですけど、男の子がすごい嫌われててビックリしましたね笑。

僕はまああんま熱くない飄々とした人の方が好きなんでどっちかっていうと共感してるぐらいに感じてたんですけど、あんま押し付けがましくなく、周りが熱くても好きにやっといてー、という干渉されたくないタイプ。で、ゲーム好き。ただ格闘ゲーム好きで、なんでもやらされそうなことあると、その場で格闘ゲームで勝ったらやってやるよ、みたいなタイプなので、そのターンがしつこかったのでそこは嫌われるよな、とは思いましたけど、嫌なやつとは思わなかった。皮肉屋なんだけど、意外とやるときゃやるキャラ。

ヒロインもまあまあ、けど、テキストの問題で時々情緒がどうなってるのかなー、という動きをしてるので、そこは気になりました。ロボ好きなのも、作る側がキャラとしてつけたいのかなと。まあ頑張ってるのが空回りな子というのはわかりました。どういうロボが好きなのか、という好き好きエピソードが欠けてるせいで記号的なロボ好きに見えてたのは結構まずいと思いました。高校生だからアニメ見て好きなったよ、ぐらいに止めるにしても説得力が。ロボをJAXAまで絡ませて作る話なのに。

 

あと、根幹として、この時普通の人の心情としてこの動きはしないでしょ、という動きを主人公以外もすげえやるストーリーなので、そこを突っ込むと十箇所以上あるから『まあ細かい部分アバウトに書く人がライターなんだな』と気にせずやりました笑。

シナリオで言うと行動原理が変な人が多いと言うか、進行のために無理やりこうしたんだなー、と言うご都合で進むのが多く、シュタゲやカオスチャイルドに比べても大分シナリオは雑だなと思いました。化学アドベンチャーシリーズはやったやつ過去大体良かったので。

伏線的な謎の小出しと、回収はまあまあ上手く、これはこういう事だったのか、で小出しにどんどん謎を明かしていくのはさすがこの会社だなと。

ただ、難事件やサスペンス場面を超展開とご都合で突破させてしまうから、東野圭吾さんとか伊坂幸太郎さんとか読むようなしっかりした方は途中で読むのやめるかも。多分このお二方とかの場合、その前に合理性とか、話の流れ上おかしくなるところは補足の文を入れると思うのですが、多分シナリオライターが複数いるせいでキマイラ状態で作られていて、一本の幹を作ってから、複数人でこのエピソードいいよねー、を手足前足後ろ足に足してつけて行った結果、切り落としても変な形になり、整合性が不気味な六本足の変な生き物化してしまった、といった印象を受けました。

情緒どうなってんだよ、もその一環で、エピソード付け足した結果一人の性格がライター複数のため分離してしまい、この人物がとりそうもない行動を取ることになってるパターンが多くなっている気がしました。

 

あとは説明最小限にするけど、ここをスルーするんかい?な部分が多くて気になりました。まあ流して仕舞えば見れるけどね。

あの最大の窮地のインコとかはねー。あれは寧ろ笑ったというか、禁じ手だよなー。もうあれでなんとかするなら超能力の使い手いた方が納得するかなと。(それも怒るけど)

この窮地どうすんのかなー、っていう終盤のかなりスリリングなところで、その打開かい!と言われてしまう逃げ方でした。

あと、何故戦うのが彼らなのか?自衛隊は?とか(澤田氏が自衛隊が取り合わなかった描写を話してるけど、そもそもロボがここまで生活に関与してる設定なら、プロのロボ操縦者が何名か存在してて良いものなのに存在はしないらしく、大人でも無く高校生が登板するのはちょい難しいなと。)、ストーリー上どうしてもそうしたかったなら理由を無理矢理にでも整合性を探してつけて配置しないと読んでる人は「はにゃー?」となってしまうので。

 

不可思議な展開は、俺は落ちどうするつもりかライターのやり方が逆に気になって読むけど笑。てゆーか怪我事件もほぼ後半の展開から考えると要らなかったよなーと後にわかるけど。キマイラの結果切り落とし忘れたのか。

 

まあいわゆる化学オカルト、陰謀論のサスペンスはシュタインズゲートもそこがキモなので、まあそこが展開されてる段階で、まあある程度の無茶展開は許容してね、と言うことかなーと思いさらっと読んでました。

ただ読ます力が凄いというか、読んでいったノリの熱量でうねりを作って大盛り上がりを作ってるのは流石だなと。ラスト2章は特に。

そこは正直面白く読みました。

ただ、ラスト付近ご都合でオチにしてるのは、まあここで盛り上がらさないで終わるわけにはいかないので分かるんだけど。ただ、ヒロインが言う『たぎる』展開ではあったので正直、そこは楽しかったです。(ラスト付近までの展開だけは)

あと、ラスボスはとてもキャラが立っている上に、存在自体が異質なのでそこはすごく上手かったです。IT、ARの世界観を2012年でやってたので先取りはしてたかなと。

あとは枝葉の部分が一番ですね、お話の整合性さえちゃんとしてたらまだ酷評されなかったかなーと。

実はストーリーとしては僕は後半楽しんで読みました。謎もどうするのかなー、のあとはまあまあ予想外なのもあり。

だからこういう整合性に神経質な書き手の人を入れたら良かったのにと思いました。フィクションという嘘の中で、本当に嘘臭くなるともう離れる人は離れるので。

ただ、とてつもなくお安く、中古としてはお菓子みたいな値段で買えたので楽しめました。

あとはこの続編(ロボティクスノーツダッシュ)がシュタゲメンバーが出てるらしいのでそれをやるための繋ぎでもあり。

もうほぼ化学アドベンチャーシリーズは結構な数踏めたので、あと数作品なら良いかなーと、安いし。

 

ただ、heavy rainや、Detroit: Become Humanみたいなアメリカ産の本格映画寄りの美麗CGのヒューマンドキュメントアドベンチャーとかと比較したらストーリー展開とCG技術の両方に完封負けしてるのは明らかなので、日本産テキストアドベンチャー応援の意味では買ってる感じです。シュタインズゲートカオスチャイルド はテキストはかなりあちらに勝ってるとは思うので。

 

 

でも、ロボノ含め、このシリーズは陰謀論が本当だったら、みたいな話で展開するお話なんで、なんか懐かしい感じがしちゃうんすよね。サブカルという単語があった時代でしか扱われなかった題材な気がして。当時はそういうのを馬鹿にするのが普通だったけど(気が狂ってる奴しかこんな月刊ムー的な話しない)、今この時代だと逆に妙なリアリティがあるのは、今がネットで見通しが通気性良くなったからこそ、変な見えない何かが動きやすそうそうな感じがするからなのかなーと。逆に今のストーリーものでこういう話は古くなってもうやらなそうですよね。そこが僕は逆にどう展開するかなー、と思って読みますけど。

 

ロボ見せたいのか陰謀論見せたいのか恋愛見せたいのか全部闇鍋にしてたのが逆に新鮮に見れました。

そういう意味のチャレンジの割に意外と僕的には美味しい味がしてたので、ゲームメディアってストーリー書きたい人にとっては意外と挑戦的メディアなんだなと思いました。

Amazonで大体賛否両論なものは、まあ刺さる人には刺さり、刺さらない人はクソだ、というだけの話なので、無難に収めてるヒット作よりも、味が独特で良かったけど、シュタゲ好きな人にはおすすめはしません。

やっぱ伏線大回収で盛り上がって終わるの読みたいなー。