カモメのサッカー番組やるまでやるよ!

どうも!6/17生まれふたご座A型の『カモメ』のブログです。 ハゲてます。サッカー大好きです! ●ツイッター、等リンクはプロフィール欄へ  はい!画像は10年前です。

竜とそばかすの姫はIMAXシネマで見るべき

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感情を揺さぶられた映画でした。

平日の品川で自転車で1人サラーっと見てきました。

最初渋谷かなと思ったんですけど、満席気味だし、人多いし。

IMAXシネマというのはスクリーンと音響が拡張されてるシネマとの事で、見る人が一般のシネマよりも割高分少ないと思うのと、サブスクの時代で半年後には家で見れるの考えると家で観れない環境バリバリで見たかったのと、音楽と映像の映画というのはわかってたのでよりよく見たいというのと、映画産業が困ってると思うのでより高いものにしました。

結果的には僕にとってはとても観に行った甲斐のある映画でした。映像も迫力が増して、音楽も素晴らしく、作ってる側の気合いを感じました。

僕は細田さんの作品は、時をかける少女、とサマーウォーズだけ見たことあります。他はテレビでやっててもたまたま見てません。

 

 

ネタバレも入るかもなので、ここからは読みたい人だけ。

 

 

何より主人公役の中村佳穂さんのヴォーカルが本当良くて、声優としても普通に馴染んでいるんですが、世界的に数億人にフォローされてる歌姫、という設定にはとてつもなくハードルというか、説得力として歌声が素晴らしくないと難しいと思うんですが、完璧でした。

ゴスペラーズさんが数十年前に番組でヨーロッパ旅行する企画があって、道端で歌を披露するパフォーマンスをすることになり、日本語の歌でしたが歌うと皆が拍手喝采をして素晴らしい、とたまたま居合わせた現地の人たちが褒めていたのが記憶にあるんですけど、言語の壁を超えるくらいプロの素晴らしい歌声って一発で凄さが伝わるよなー、と思いました。

漫画原作の『BECK』というバンド漫画(ジェフベックのBECKじゃないよ)が実写映画化されたんですが、ヴォーカルが世界中から絶賛され、フェスでは彼が歌うとメインステージの客が彼らのいるサブステージに大移動するような魅力的なヴォーカル、という設定なのに、漫画で成立していたその部分を、声が映画見てる人には聞こえないという演出(聴衆が歌声を聞いて歓喜してる映像でその声の凄まじさを演出する、本人は口パクしてるのとインストの曲しか聞こえない)というかなり博打なやり方をした結果、根幹の音楽部分が全く何も伝わらない、という残念な映画になってしまいました。(ストーリーは原作通りで良かった。収益的にはヒットしたのかな?原作ファンとしては衝撃的な映画でした。)

音楽映画で歌声で勝負しなかった結果、という感じでしたが、多分魅力的な世界的ヒットを出すヴォーカル、というハードルに耐えうる人物を見つけられなかったんだと思います。

その意味で細田さんはちゃんと勝負して十分な結果を出した人選をしてると思いました。

今回の映画も多分海外でも配給されると思うんですが、日本語の音源で伝わっても『この歌はすげえな』と国籍を超えて伝わるだろう凄みがありました。

元々中村佳穂さんて数年前『忘れっぽい天使』が話題になった際にYouTubeで見てピアノ一本で歌うジャジーで艶っぽいヴォーカルがカッコ良いなと思って当時聴きまくった記憶あるんですけど、アルバム『INOU』とか聞くと、ピアノ一本の歌声が良いのに、結構ポップスっぽい楽器ガチャガチャ入れてる曲多くて、『ピアノ一本で歌うやつの方が良いのに、YouTubeのやつみたいな』と思ってたんですけど、今回の映画はオーケストラにしてたりとか、中村さんの声をちゃんとピックアップしてる曲多くて、とても聞き応えがありました。

ストーリーも深くネタバレしませんが、二つのストーリーを交互に入れてて、葛藤も入れつつ、SNSの成功のストーリーにありがちな『金銭的な成功』の部分は上手いこと端に設置して(歌いたい、自分を表現したい、という彼女のストーリーから外れてしまうからあえてこうしてるのだと思う、ゴチャゴチャしちゃうから)

とても見やすかったです。突っ込もうと思えば突っ込めたと思いますけど、まあ俺は楽しかったので良いかなと。

オーラスの歌部分で僕は泣きましたね。

泣いた理由はわからないんですけど、震わされました。歌声が素晴らしかったので。理屈っぽい人よりも、感覚を優先したい人には良い映画かなと思います。

家だとあそこまで壮大に音楽が聞こえたり、川の田舎の綺麗な映像やヴァーチャル空間の壮大な映像は見れなかったと思うので、IMAXで見れたのはとても満足でした。

映画業界は、特に映画館の産業は大変でしょうが、

是非こんなご時世なので一人で見て下さい。