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どうも!6/17生まれふたご座A型の『カモメ』のブログです。 ハゲてます。サッカー大好きです! ●ツイッター、等リンクはプロフィール欄へ  はい!画像は10年前です。

ROBOTICS;NOTES DaSHというアバン【ネタバレありつつ】

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ネタバレありつつ、というか基本的に前作やってないとわからない完全なロボティクスノーツの続編なので内容わかってる人用というか、検索向けに感想を。

普通の人は読んでも訳がわからないと思います笑。

ロボティクスノーツ自体は今はもう死滅しつつあるまあ昔懐かしのテキストアドベンチャーゲームです。

2012年の作品だけど、ロボティクスの舞台は2019年だったはず。で、続編ダッシュは2020年が舞台。今の時代に追いつきました。

僕は先日ps3ロボティクスノーツやったのですんなりお話に入れましたが、普通に現役でやった人は2012に無印、2019年にダッシュ発売なので、7年間空いて、ロボティクスノーツの半年後、の世界を遊ぶことになるのでギャップやばそうだなと思います。

 

で、ロボティクスノーツの内容はシュタインズゲートというゲームの世界と地続きの世界の話です。世界観という意味で。

内容としては2019年に高校生がロボを作る話なんで、シュタインズゲートとは主題は別ですが。

で、シュタインズゲートのキャラが10年後の設定で数名出ます。

と言うことは、この段階でシュタインズゲートロボティクスノーツをプレイしてる方がロボティクスノーツダッシュは楽しめる、という高いハードルが設けられてます。

 

まずロボティクスノーツをやっている、という人の実数が少ない中、更にシュタインズゲートという2010年前後の名作アニメかゲームを見てる人だと楽しめるよー。と言うことです。かなり減りますよね。

 

で、更にこのゲームは『化学アドベンチャーシリーズ』というシリーズ内に組み込まれていて、このメーカーの作ったシリーズ作品は世界観が全部繋がっているのです、という前提があり、出来ればシリーズ作品であるカオスヘッドカオスチャイルド 、という作品をやっているとよく理解できるよ、むしろやってないとかなり展開のアッパーさについていけなくなるよ、という側面があります。

僕はカオスチャイルド はやりましたけど、カオスヘッドはやってませんが、まあ内容的には近いのでなんとなくは大丈夫でした。

 

この段階で随分強気な商売をしてるなー、と思います笑。ファン以外はお断りな感じな作品の状態でROBOTICS;NOTES DaSHは存在してる感じに見えます。完全にファン向けのファンディスク、という位置付けで間違いない作品です。

 

で、どうやらメーカー的にはアベンジャーズ的にこのシリーズのメンバーを総登場させた作品を作ろうとしていて、その前段階的な作品がこのロボティクスノーツダッシュです。ロボティクスとシュタゲののクロス作品的な。ただシュタインズゲートファンが何もプレイせずこれに直行すると訳わからなくなります。

 

ロボティクスノーツの続編のDaSHですが、ダッシュというのはダル、というシュタインズゲートに出てくるハッカーの通称がダルザスーパーハッカーでそこから来ています。この名称はシュタインズゲートゼロ世界線でも出てきました。ロボティクスでもチラッと。

ダルが主役的なポジションで、ロボティクスノーツの主役もダブル主役という感じで居ます。カイトくんですね。カイトくんはかなり前回のゲーム時にユーザーから嫌われ倒していたらしく、(僕は全然印象良かったんですけど)格闘ゲームで何事も物事を決めたがる、という強めなウザさが持ち味だったのですが、高校卒となり宇宙飛行士を目指すと言う設定からキルバラという格ゲーを禁じている状態になり、お陰で核となるキャラが完全に消され、ただただ後輩思いの良い先輩という、完全にキャラが消失したような状態で登場してました。まあ良いやつ設定は残ってるので良いですが。で、前作であきほちゃんというラストに彼女になったヒロインとギクシャクしてたり、スバルくんという優秀なメカニック(前回の作品では一生を引きずるような足の怪我を負ってたはずなんですが、半年後のこの世界では全快してました。発売から7年経ったからライターは設定皆忘れてると思ってるのかな?)、や空手先輩(前作はほぼトラブルを起こすためだけに存在した小さな、色黒の、カラテ、オカルト好き、挙動不審、ロボ部に入ったのも意味不明、という幕の内キャラ設定女子)、そして酷めの腐女子の天才プログラマーのフラウ(ひたすらカイトくんとスバルくんをホモカップリングで妄想するという一般ユーザーを捨てた設定。だがそれが良い)というロボ部のメンバーと前回出てきたラスボス的な悪役(アマデウス紅莉栖の悪い版)とまた戦う的なシナリオでした。

 

まあ今後ダル及び、シュタゲの主役岡部倫太郎率いるおそらくシュタインズゲートメンバーと、ロボティクスノーツのメカニック系のメンバー達や、カオスヘッドとかのキャラとかを合流させてアベンジャーズしようとしてるのは分かりました。

Twitter的な存在がゲーム内であるんですが、そこでシュタインズゲートの10年後のメンバーのツイートが観れるのはファン向けの要素だなと思いました。

特にロボノ1のようにリプライして干渉とかは出来ません。

 

とりあえず、ダルの相棒的に動いてる前主役のクールで清潔感のあるカイトくんとHENTAI紳士のダルとでバランスはとてもよく、ロボノメンバーにも溶け込み、物語的にも違和感なく読みやすかったです。前回ロボノやってる人は楽しめた人多かったんじゃないかなと。

あとは音楽の阿保剛さんも良かったです。ダルのテーマ辺りはシュタゲのラボラトリーを思い出すようなアレンジで。

パートとしては各ロボ部メンバーや元冷凍保存されてた愛理(ロリコン要員)、JAXAに勤めるシュタインズゲートメンバーの綯ちゃんこと2000回タイムリープできる女と、それぞれルート分岐してエンディング。

全部クリアするとヒロインあきほちゃんエンド、

ラストはダルが岡部をオンラインで字面だけ登場させて脅威と戦う、というラストパートでした。

 

ロボ部のそれぞれのパートはテキストは絶対1の方が多いのに、個人のキャラがわかりやすく掘り下げられててしっかりエピソードが肉付けされてて、ダッシュは1よりも掘り下げが深めだった気がします。

ロボノ1よりも各メンバーの話としては好きでした。意味不明な行動を1ほどは皆しないのでまあ見てられると言うか。1が訳わかんない行動をメンバーも種子島の人たちも取りすぎる。

 

あとは序盤のパートの解決がおそらくカオスチャイルドカオスヘッドを見てないと知らない人は超展開で取り残されてしまう気がしました。

妄想を具現化する超能力(ギガロマニアックス)のようなものがカオスシリーズで出てくるので、そこをわかってないと、『ん?どういうこと?』になりそう。僕もカオスチャイルド やってなかったら、うーん、となったと思う。

とりあえずシュタインズゲートとこの設定を今後クロスさせるつもりならかなり難しいだろうなと思いました。脚本家の人が相当凄くないと違和感が勝つ気が。狭い範囲に刺すつもりならこれで良いんでしょうけど。これを混ぜてヒット作作れたら逆にその人台本作家として天下取れると思う。そのぐらい難題だと思います。ファンとしては見てみたいけども。

 

あとはひたすらまあダルが主役なために、結構ファンサービス向けのちょいラッキースケベ的なイベントがほぼ序盤全てで構成されててそこが意外でした。(ダルはエロゲー好きのオタク設定、10年後の今作は既婚者子持ち)

ロボティクスノーツ自体がカイトくんはクールでスバルくんも真面目、フラウだけが飛び抜けて腐女子、ということで高校生が集まってるのに全く色気のある展開にならない清潔さが売りだったので、ちょっと逆にまったく性欲ないような展開だらけでそれはそれで気味が悪いかなーと思ってたんですが(主役のカイトくんがクールで格ゲーしか興味ないせいでそれっぽい展開になっても軽くいなしちゃうので)ダルのおかげで微妙にエロ方面に動くせいで、スバルくんもカイトくんもそこでダルに引っ張られて女子勢に引かれたり、怒られたり、むしろ男勢で結束が深まったりしてそこは前回にない展開でむしろ凄い10代っぽい人間味が出て面白かったです。

ただ、今のコンプラの時代だとあのノリは敬遠されるだろうから難しいだろうけど、僕はライター側と年代がおそらく近いので全然あのノリは理解できました。最近のTwitterで女風呂に入りたい、みたいなことを言ってジャニーズの人が叩かれてたけど、あのノリでアウトなら本当ああ言う冗談はもうメディアで無理なんだろうな。僕はああいうノリは肯定派です。あの冗談を許容しないで怒ってたら息が切れるというか、冗談でそのうち殺し合いが起きる社会になるんじゃないかなー。意外とマジで。

 

あとはフラウの喋る2010年代ネットスラングも僕は面白かったです。『だが断る。』『ホモ以外は帰ってくれないか』を声優さんがボイス入れて喋るとあんな馬鹿馬鹿しく聞こえるんだなと思いました笑。年代がちょうど直撃してる年代なので。ただ高校生が死語として使うとしても本当狭すぎる気がする。

今の年代の子があの喋り見て【よくわかんないしこのゲームやめとこー】ってなる可能性はあるかも、とは思いました。Twitterとかでああいうノリってまだあんのかなー。2ch(現5ちゃんねる)のノリってあそこ限定だった気がする。世代的に現役だった人はすごく楽しいと思う。

 

序盤のストーリー、各分岐はスバルくんのオヤジさんとの和解の話とかよても良くできてました。

あとはほぼ愛理とフラウの話はファンタジーかな。愛理の話は切なくて良かったです。ただ、君島コウが愛理をコールドスリープさせてた理由が余命幾許もない難病になってたのを助けたくて、と言う設定を虚言でした、にしてるのは意味不明だなと思いました。ただでさえ設定スカスカの悪役なのにそこの深みも消しちゃうのは前回のシナリオ意味不明になっちゃうし、前回の深みの部分消えるので本当考えず1のシナリオ作ってて、続編でやっぱやーめた、で切り捨てた感が半端なかったです。こう言う、前回の設定なしよー、みたいなシナリオが複数続出しててそこは萎えるポイントでした。

空手先輩の話もまあまあ成長の話プラスひたすらダルが変態で良かったですね。ダル気持ち悪い、と言う意見はほぼこのコンプラの時代だと分かるけど、そもそもシュタインズゲートの段階でダルは気持ち悪いですからね笑。ロボノ1だと空手先輩かなり喋り方がイライラさせられると言うか演出の人が間違ってたと言うか、正直キツメだったんですが、ダッシュだととても良い子というか良い印象に変わりました。あとはヒアデスに切り替わるのがカッコよく。

綯ちゃんの話はシュタインズゲートの話を入れたかっただけだなーと。あとテロ犯整形の下りは意味がわからない。説明もないし。

そしてヒロインあき穂パートは化学アドベンチャーシリーズらしくなくさわやかなカップルの話としてすごく微笑ましかったです。化学アドベンチャーは無駄に人を殺したり中々平和に恋仲になる描写がないので、凄くさわやかで良い話でした。

 

そしてダルのラストパート。

展開は分かるんだけど、あき穂にロボット操縦させるのは本当に超展開すぎて。もう1でもそうですけど、プロのロボのパイロットはいない世界として、何故操縦経験のある姉じゃなくて、あき穂なのか。病み上がりでも素人乗せないだろ。

ロボノ1もオンボロロボの操縦は高校生のカイトくんで、相手は企業のスーパーロボで、世界の命運を握る場面なのに。(多分ここのストーリーの筋の雑さは皆『???』となったはず。最低限乗るにあたって碇シンジくんぐらい乗らざるを得ない説明を足すべき)。素人乗せるならせめてプロの操縦士か大人が乗れよと。一人ぐらいいるだろ。そしてロボちゃんとしたの用意させて騎乗させるシナリオ用意しとかないと違和感が。

 

あきほみたいな鍛えてるわけでもなくウエイトレスやってるフリーターでも操縦できるなら、まだ鍛錬してる空手先輩でも良いって話になるし。ヒロインに活躍してほしいにしても、前回操縦したりするポジションじゃなかったし。でカイトくんと同じ持病がある、という設定は忘れたんかい。エレファントマウス症候群も7年前だから皆忘れてると思ってるのか。操縦しててなったらどうするのよ、コンビニに買い物行くシーンじゃないよ、地球の運命がかかってるロボットに乗るシーンよ笑。どうなってんのか。まあアキちゃんのエヴァ感のあるパイロットスーツ姿なんかエロいからそれで許すしかない。

ロボノは重要な箇所のシナリオが本当にヤバい。

むしろ序盤のパートの方が個人的には楽しめました。まあこれ少数意見らしいけど。

シュタインズゲートカオスチャイルド の良シナリオの信頼を損ねる雑さだと思う。

シュタゲとロボノ好きな人にとってはフラウと比屋定さんが組むという事実だけ嬉しい点。

比屋定さんがシュタインズゲート世界線に登場したのってこれが初だと思うので、そこも含めて悪くないとは思う。けど、絵も声もないのでそこがちょっとね。

 

序盤のストーリーの方がまだ破綻してなかったかなーと言う感じ。

結局カイトくんはラスト活躍するんですが、持病の発作からスローモー、というコンマ単位に時間がストップモーションになって早く反射動作が出来る、というチートスキルなんですが、前回と同じ持病を使ったコンマ目押しマシーンとしての活躍でした。この能力、今後生かす場合すげえ難しそうだけどどうアベンジャーズするんだろう。

 

今回のゲーム、原作の志倉千代丸さんが主題歌を例の如く作っていて、タイトルは、アバンストーリー。(この曲含め、化学アドベンチャーシリーズの曲はシリーズをすればするほど良い。このゲームで一番『たぎる』のはこの曲。ストーリーよりも)

フランス語のavant、エピローグ的な意味合いのストーリーだと言うことだろうけど、avantのストーリーとして大変前座感があるお話というか、ロボティクスノーツのメンバー説明として楽しめるお話でしたけど、根幹のストーリーが1と一緒でかなり破綻してると思いました。

シュタインズゲートシュタインズゲートゼロカオスチャイルド も凄く練られた良いシナリオだったのですけど、今回箸休めでしたね。ほぼ化学アドベンチャー外れなしで来てたので残念でした。普段のパートは結構好きでしたけど。フラウの発言が2ch見てた人としては全体的に笑えましたね。

実はストーリーちょくちょくやり直したりしてるから、中毒性はあるのかも知れない。ゆるゆるの誰も死なないストーリーだからかも、科学アドベンチャーシリーズにしては珍しく平和なので。

あと全然関係ないですけど、シュタゲゼロのレスキネン教授と、ロボノのミッチー先生が声が一緒ということに気づいて震えた。声優さん達者。

 

あとは志倉さんのは、オカルティックナインが台本秀逸らしいので今度はそれを見ようと思います。

にしてもシュタインズゲートシュタインズゲートで独立させたお話の方が良いなあと思ったと言うお話でした。一回はクロスアリだと思うけど。

ただ、次回でカオスチャイルド クラスの練りに練った台本きたら震えるなー。