カモメのサッカー番組やるまでやるよ!

どうも!6/17生まれふたご座A型の『カモメ』のブログです。 ハゲてます。サッカー大好きです! ●ツイッター、等リンクはプロフィール欄へ  はい!画像は10年前です。

『THE FIRST SLAM DUNK』映画館で見た方が良い

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見てきました『THE FIRST SLAM DUNK』。

面白すぎる。話も、試合も。実写映画かと思いました。

感覚は一つのスポーツの試合を観戦するのと一緒でした。

僕は全巻読破してる世代ですが、おそらく初めて見た方でもわかる作りにしています。だから見る人にとっての『ファースト』になっても良いという意味でもファーストと銘打ってるのかもしれません。(井上雄彦監督の映画初監督、という意味のファーストとか色んな意味が含まれてると思う。)多分初見で来る人は、たまたま入ったスタジアムでとんでもない試合を目の当たりにすることができるということです。

序盤、読破してる人にとってはその原作の『余白』の部分を最大限井上先生がキャンバスを広げてお話を紡いでることに驚かされると思います。そしてオープニング。本当これだけでもウルトラカッコ良い。井上先生の真骨頂。そして同時に流れるザ・バースデイのチバユウスケのヴォーカルのかっこよさ。あんなに合うかね。スラダンに。このあとはもうスクリーンから目を離せないと思います。エンディングの10-FEETさんも最高だよ。

そして、試合。正直ここを情報を遮断させてるのは謎なんですが、本当迫力が違う。実写。こんなヌルヌル動くアニメある?俺はこの試合を実写で見れて良かった、と思ってしまいました。アニメなのに。

音楽はエンディングの10-FEETさんと武部聡志さんなんですけど、映画館で見る人はここが圧倒されると思います。本当ここで、というところで盛り上がるBGMが流れるんです。これは家でサブスク視聴になったら多分わからなかった部分のはずです。カッコ良いんですよ!また。

あと、声優さん変更問題が言われてましたが、ほとんどの声優さんは確実に前回アニメの声優さんの声色に寄せてくださっている配慮を感じました。流川、赤木は確実に色を残してるイメージでした。うる星やつらでもあたる役の神谷さんは限りなく前回のあたるの声に寄せてくださってましたけど、そこは前任者へのリスペクトなのかなと思いました。あえて変えてオリジナル色も入れる判断してる方もいて、それもまた良かったです。まあどっちにせよ僕は作品が良過ぎてそんなことは気になりませんでした。名演でした。

ちょっとこれはとんでもない映画でした。見て良かった。パンフ買いましたけど、グッズは全滅でした。

井上雄彦先生の描きたかったスラムダンク、本当に見れて最高でした。

そして、ラスト。そう、ラストを見れたのが我々ファンからはかなりのご褒美でした。初見の方にファーストを見せてくれたということは、あの続きがセカンドなんですよね?

我々は待ち望んでいるんですよ。

楽しみにしてます、絶対に映画館で見に行った方が良い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここからネタバレ

本当見た人だけ先を見てください。勿体無いから。

 

見てない人は先映画みてください。損はしません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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あそこまで心理描写や色んなものをカットしてて、あんな面白いことある?

普通原作準拠映画は

『120分にするために大事なとこカットしちゃったなー』になるもんですが、一切なし。

ようは、『山王戦は情報、心理描写をある程度削っても試合そのものがウルトラ面白い』ってことなんだなと思いました。

帰り、一緒に見たスラダンファンの小松崎さん、イノシマさんと話してて『あそこの心理描写は抜けてた』『あそこは新しいエピソードに変えてた』を喋ってたんですけど、例えそこが抜けてたとしても圧倒的にあの試合が面白いから問題ないんですよね。情報補足としてはあった方が良いけど、あの『山王戦という試合』というそもそもの試合展開の面白さという強みで全然大丈夫なんですよ。つまり、『バスケットボールの試合そのものの面白さ』を見せるのがテーマだったのかなと思いました。あと、普段は単行本で七、八巻分かけて一試合のシーンを見てるので、実際の試合って心理描写とか回想を抜けばこんだけスピーディで激しいんだなと。CGアニメの表現でその部分がより伝わりました。そして未見の人も読んでる人も平等のこのシーン群を楽しめる仕掛けになってるのも凄い。

あと変えてたところ、例えば本来魚住のシーンのところ、赤木覚醒のシーンとしてはあの書き換えたシーンの方が初見の人にとってはスムーズ、という配慮なんだなという結論になりました。多分初見で魚住がカツラむきを始めたら『誰?あの板前』になると思うので笑。

あとは、メインの心理描写をほぼ一人の人物にフォーカスしてる、というのも面白かった。彼らはいろんな人に支えられ、いろんな思いを抱えてコートに立っている、というその表現は、コミックスのエピソードに更に厚みを加える部分になった、というか、他作品『リアル』などでも描かれたような作者の人間描写、心理描写なりの経験値の上積みから加えられた『作者の新たな視点としてのエピソード』として大変秀逸で響きました。

あとは桜木。コミックスに比べてあの試合ってファーストスラムダンクはとても客観的に彼ら5人を我々観客が俯瞰して見てる視点にも思えて。

その中で、桜木の奔放さであったり、異物感であったり、絶望感の中で平気なツラしてる無神経な安心感だったり。客席でこの試合を我々が直見ている感覚で『あいつなんだ?』と思えるような、得体の知れなさが凄く肌感覚で伝わってきて、実写のように感じた映像の生々しさ、リアルさがとても効果的で、本当鳥肌が立ちました。

あとはあのボールライン際飛び込むシーン、原作でも有名シーンですが、ああいう心を震わせるシーンを井上先生の手で見れて本当に良かった。

スポーツにおいての『諦めない』の代表的なシーンだと思うんですよね。ワールドカップで田中碧のゴールシーン、あのボールコンマミリレベルの三笘の掬い上げクロスを見た時、多分桜木のあのシーンを浮かべた人、意外と多いと思うんですよね。ライン割ってるからいいかー、に絶対なりがちなシーンで諦めずに追いかける、というとても原点的な感動的なシーンで。

怪我を負ってでも無心でライン際飛び込むあのシーンは、俺は何十回と読んだシーンなのに泣けましたからね。この映画は僕は全部展開は知ってるんです。なのにあんだけ感動する。だから井上雄彦先生は凄いし、あの漫画は凄い。

Twitterで感想見てたら、『スラムダンクは読んだことないけど映画見て全巻揃えたいと思った』という感想がたくさんあって、ああ、スラムダンク読んでなかった層にすらちゃんと伝わってるんだ、と思いました。

とりあえず、刺さらなかったとしても何かしらは必ず残る映画だと思いました。

見て良かった。つまんない、としてもまあそれはそれぞれ。一緒に見たおざおざさんは『80点の映画』と言ってたのでそういう人もいるでしょう。

初監督作品として、僕は100点だと思います。

あとはアメリカで躍動する残りのみんなを見たいだけだよ。

ファーストを名乗った以上、先生、待ってますよ。