最近のTwitterで、『ゲームの歴史』という本が嘘歴史だらけの本である、と数々のファミコン創世記以前からパソコン、ゲーム業界にいた方々が指摘しまくっていて(結果、その本は絶版になった。)
その時に先鋒に立っていたのが岩崎啓眞氏で(Twitterは@snapwith)
僕は勉強不足だったのだけど、ハドソン在籍時にイースシリーズを手がけたゲームクリエイターらしく、まあブログでその本の間違いを指摘してるんだけど、情報の凄まじさ、正確さというか、幼少期からパソコン扱っている上にゲーム業界にファミコン以前から関わってるせいか、生き字引過ぎて毎回ブログ読んでしまうんですよね。詳しすぎるし、本人も正確性が欠いてる文章が嫌いなのでしょう。
で、その本の騒動後もTwitter見るのだけど、面白い。今もブログでハドソンと任天堂の関わりについて、当時の方々から細かい言質も取った上で描いてるからまあ正確。
読んでて、任天堂は常にゲームハードは安くて低スペック路線で、常に対峙する会社は高スペック高価格なのはこの頃からなのだなと思った。そしてこの路線で勝ち続けてるあたり、ゲームはスペックじゃないんだなということ。Switchゼルダの売れ行きが物語ってるけど。
画像の話はMSXとファミコンのスペック差の話なんだけど、それでもゲームとしてのやりやすさで覇権をとったのは凄いなと。
記事より
(BASIC,BIOSなど含む)、RAM8キロバイト、VRAM16キロバイト。これに対してファミコンはワークRAMが2KB、VRAMが2KB。』
スペックで言えばどう考えてもMSXだけど爆売れしたのはファミコンなのが。
まだ今後どうなるかわからないけど、歴史的に時折プレステが盛り返したりしてるけど、PSとニンテンドーハードの関係に似てる。結局繰り返しなのか。
Switchも開発者からすると低スペックなのはよく聞くのと、25000円の価格ラインを考えたスペックではちゃんと最低限のパワーを積んでるから売れてるんだろうなと。PS5なんかえげつない画像表現できて本当素晴らしいんだけど、高いのと、そこまでの画質をユーザーが求めてるかも疑問な気がするのよね。(俺はSwitchの画質で満足)
まあでも、プレステも面白いんだけどね。ただ、開発者側が開発費にヒーヒー言ってるの聞くと、別にHD-2Dでいいよって思う。
にしても、こういう神経質に正確な情報書きたがる、なおかつ歴史側もプログラマー側からもわかっている人が本当の『ゲームの歴史』をしっかり書いたら面白いと思うんだけど。当時の正確な情報持ってる人も少ないし。ゲームの歴史否定本は一応同人誌で出したらしいけども。
まあ、色んな分野の教養深い人は果てしなくネットにゴロゴロいるんだなーと思わされました。