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どうも!6/17生まれふたご座A型の『カモメ』のブログです。 ハゲてます。サッカー大好きです! ●ツイッター、等リンクはプロフィール欄へ  はい!画像は10年前です。

久々に全部見たノーコンキッド

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One day

One day


久々にApple musicでシャッフルで聴いてたらナンバーワンソウルセット流れてきて、そういや昔ドラマ主題歌だったなー、とそのドラマを思い出してレンタルしてきました。最初タイトル、ファミコンキッドと勘違いしてました笑。

サブスクだと見つからなくてparaviは見れるらしいですが、今回もこの時代に100円クーポンツタヤです笑。

ノーコン・キッドはノー・コンテニューキッドの略です。ゲームオーバーにならないくらい上手ければコンテニューなしワンコインでゲームし続けられたゲーセンの昔の文化ですね。

2年前くらいゲーセン行く機会あってイニシャルDのカーゲームやって、ゲームオーバーしてないのに3面くらいでインサートコイン、て表記出て、全滅してねえのに今のゲーセンて金要求するんかい、とびっくりした記憶あります(3面とも上位通過だったのに。連続一位必須だったのかな。)。もうゲーセンも経営上ノーコン全クリはさせない方向なんでしょうね。

 

話としては、ゲーセン創世記から家庭用ゲームが出来てからのコンシューマゲーム創世記のお話を、当時ドラマ初主演となる田中圭さん、ハマケン(浜野謙太)さん、ブレイク前の波瑠さん出演

でやられてた深夜ドラマです。2013年だから9年前ですね。

田中圭さんが10代から40代まで演じられてるのがすげえ。当時途中まで見てて、ラストまで見てなかったので。

世代的には年代が僕より上の年代の話なんですが、当時のゲーセンの熱とか、ファミコンが出た当時の時代性をうまく保存してる良いドラマでした。風営法でゲームセンターが立ち行かなくなる過程なり、ゲームがまだ偏見が強かった時代の流れとかとてもうまく表現されてます。

 

作った方がカウボーイビバップの脚本を書いていた方で、しかも元々はポケモンの生みの親、田尻智さん(現ゲームフリーク)とゲーム関連のライターをしていたという元々ゲームシナリオ出身の筋金入りの方でした。

いつかゲームの話を映像化したくて、このお話の構想を映像化するまで10年掛かったそうです。

田尻智さんも、元々ゼビウスの時代のゲーセン入り浸りで、ゲームの攻略本を方眼紙で作って(ようはただの紙に何枚もの紙を使い攻略法を書いて)、印刷してコピーして通販で手封筒で売る、という攻略本の先駆けのようなことをしていた方で、(当時は攻略本は存在する前の時代で、ネットもないので攻略の情報がなかった。今の方からすれば考えられない話だと思うけど)

そのエピソードと似たような、攻略法を書いた紙をハマケンさんが見せるエピソードがドラマにあったんですが、田尻さんエピソードを使ってるのかなあと思ったら、ガッツリ本人と仕事してたという驚きの結果でした。

その辺のゲーム本エピソードは田尻さんの著書でも触れられてます。

 

ゼビウスの作者遠藤さんがカメオ出演したり、当時の流行りの音楽ネタ(YMO)、流行りのゲームネタがあったり、オープニングでハマケンさんがスイカ16連射で割ろうとするポーズは当時の高橋名人の映画のオマージュかなと思われます。音楽も元電気グルーヴの砂原まりんさんが作ってて、相変わらずピコピコ音で作るのうまいなーと。

 

スーパーファミコン発売されたのを遊んで、『すげー!』って声出す感じ、凄い懐かしいなと田中圭さんの演技で思いました。今ゲームのAmazonレビューとかで新しいソフトに『画質がプレステ3レベルだ』とか文句つけてるのとか見ると、いや、画質良いじゃん、とか思うんすよね。HD画質な時点で変わんねーよ、と言うか。Wiiの発売当時の画質で昔『すげー綺麗だなー』と思った記憶あるので(今思えばSD画質かなりきついけど、当時は綺麗だなと思った。)、基本画質なんかどうでも良くて、内容が面白いかだけだよなーと。スーパーマリオワールドたしかに面白かったし、実際ファミコンよりスーファミ進化してて驚いたし。

ゲーセンが舞台なのも、なんか懐かしい感じ。今ゲーセンで遊ぶ時そんなないし、文化的にも今の子はゲーセン馴染みある人少ないと思うので。オタクゲーマーが格ゲーの今どきのおしゃれな一般層の客に負い目感じる、とか、売れ線のゲーム筐体推してる店側に古いゲーム好きの古参が嫌な気持ちになる、とか、細かいところよく描写できてるなーと。登場人物がゲームクリエイターになって『またゲームセンターの時代は来ます。』というセリフを中盤吐くんですけど、結局ゲーセンどころか、コンシューマ自体も縮小気味になって、ネットで対戦はできるからより外でのゲーム環境は不要になり、とうとうセガもゲーセン事業を撤退し、スマホゲーム課金が市場に増え、プラットフォームもパソコンでどのゲームもSteamなり epicで出来てしまうようになり、作者の願ってた方向に向かうことは無かったかなあと時代が進んだ今は思います。まあベースはゲーセン潰れる話なので2013年当時の段階でもうゲーセン文化が終わりかけてたのを予期してた感じなのかも知れません。ラストも作者の願望が入ってるのかなと。

ちなみにシナリオは今見ると結構アレだったんですけど笑、懐かしさ補正で面白かったです。

ヴァーチャファイター回で、昔有名プレイヤーだった『新宿ジャッキー』等がカメオ出演しつつプレイしてるという変なこだわりもすげえなと。

当時いたゲーセンの格闘ゲームつえー奴らとかで新宿とかで四天王とか呼ばれてた奴らをもじったキャラたちが、ゲーセンで戦い合って死闘に観衆が湧く、みたいなのはもう今見ても伝わんない人はよくわかんねー気がしますね笑。現、イケメンおじさん俳優で有名な眞島秀和さんが格ゲーおじさんとしてちょい役してるのがツボでしたね。

しかも調べたら新宿ジャッキーが最終的にセガに就職して出世してたのが驚きでした。

最後もちょっと佐藤二郎さんのキャラがホロっとさせてくれたり、伝えたい事もわかりやすく。『ゲームは友達と仲良くなるツール』という原則を思い出させてくれる話です。

大分時系列とかゲームとか情報詰め込みでアレですけど、なんかノスタルジックな気分にさせてくれるドラマでした。時代観込みの作品な気がする。作ってる側のゲーム好きな感じが伝わってきます。田中圭さんとともに終始ハマケンさんが凄まじく良いのでそれで最後まで見れます。正直、ハマケンさんが主役です。

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