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どうも!6/17生まれふたご座A型の『カモメ』のブログです。 ハゲてます。サッカー大好きです! ●ツイッター、等リンクはプロフィール欄へ  はい!画像は10年前です。

天才プログラマーとマリオを作ったアイディアマン

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岩田さん、の本。面白かった。

癌でお亡くなりになったのは知っていて、

プレイステーション2でトップシェアゲーム機としての立場を追われた任天堂を、マイナスからニンテンドーDSWiiカービィスマブラ脳トレのソフトのヒットでV字回復させた穏やかな経営者岩田さん。そのお話を糸井重里さんがまとめた一冊。

岩田さんはマザー2のプログラマーとしても途中参加で開発頓挫直前だったのを救った天才。

 

『このまま続けると2年かかります、

最初から作り直すなら半年です。

どうしましょうか?』

 

マザー2開発において有名なセリフ。

天才プログラマーはしっかり頼まれた半年で仕切り直し、クオリティアップして一年で発売までこぎつけた。

糸井さんと交流も深い。

 

マリオの開発者宮田さんと当時外部の人間としてHAL研究所から来てた岩田さんの互いに対するリスペクトと信頼が凄い。お互いない部分を持っていたから衝突もしない、という認識をお二人がしてたのがなんとも。アイディアとプログラム。

宮田さんのインタビューも良かった。

『昨日のあれ、わかったよ岩田さん!』と電話してくれる宮本さん。アイデアが出た時に、わかった、という表現をするという話。一気に複数の物事を解決できるのがアイデア

ヨッシーを登場させるにあたって宮田さんは機能を考えてたと。スプライトとして横並びを多重にできないスーファミにおいて、乗り物としてのヨッシーならマリオと重なるからスプライトを削れる、同じ場所に置ける、という機能が先にあった、とか。

いやあ、凄い話。恐竜を出したい、が先じゃないのね。

 

ゲームの可能性のアップとともに数や物量を多くする事で改善する、みたいな理論よりも、DSのようなやや画質的にも容量的にもローテクでも出来る良いものにこだわりを持っていたこと。だからアイデアの宮本さんをリスペクトしてたのかもしれない。

糸井さんが岩田さんの息子さんに

家でも良い父親でした、というほど、親族にそれを言ってもらえるほど素敵だったんだな、という話は良かった。息子が彼女と楽しそうに歩いてた話を満面の笑みで糸井さんに話してた話とかはとても人柄が出てるなと思いました。

ちなみにポケモンに登場したマサト、は岩田さんの息子さんをモデルにしています。

 

 

周りの人が喜ぶことは本当のことより優先順位が高い。なんかやっちゃう、というゲームには無意識にご褒美が用意されてる話。

ゲーム人口の拡大、をテーマに据えてた岩田さんの、分かりやすさに関する拘り。

 

読んでて、あー。深い。

周りへのリスペクトも感謝も凄い。

前社長や社員への感謝も。

 

早めにお亡くなりになったのが残念だなと思った。

 

読めば面白いのでぜひ。