カモメのサッカー番組やるまでやるよ!

どうも!6/17生まれふたご座A型の『カモメ』のブログです。 ハゲてます。サッカー大好きです! ●ツイッター、等リンクはプロフィール欄へ  はい!画像は10年前です。

東京五輪準決勝スペイン戦

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延長でやられましたね。東京五輪世代にとっては延長でやられた記憶として残るでしょうけど、ドーハ見てた人にとっては、あー、日本はやはりここで競り負けてしまうのか、という思いはある。

まあドーハの悲劇はワールドカップ最終予選で、今回はアンダー世代の大会の話なんですけど。直近はロシアワールドカップのベルギー戦か。列強はラストのラストに競り勝つ。

アンダー世代の大会、と言ってしまうのは元々五輪はアンダー23(23歳以下の代表、今回は一年延期でU-24)でFIFAの交際マッチデーの指定試合ではないので参加に強制能力はなく、フランスのアンダーのようにやる気ない国は手の抜いたメンバーで来ます。ムバッペがフランスにいたら4-0にはならないと思います。

その中でスペインは(というかヨーロッパの選手は)EURO 2020(ヨーロッパ選手権)後の中来てます。ユーロはワールドカップよりもメンバーは強いです。いわば本ちゃん終わりのアンダーの大会にまあまあアンダーのベスメン➕オーバーエイジで来てくれた形です。オリンピックサッカーは育成の意味合いがヨーロッパでは強い大会とも言えます。ペドリがユーロから出ずっぱりなのは国際大会の経験を積ます意味合いが強いかなと。スペインとしての連携を覚えさすというか。クラブのバルサではバリバリレギュラーですから正直経験という経験はまあまあ積んでます。18なのに。

金メダルは本気で取りにいく、というよりは、予選勝ち上がってうまくいけば、の感じです。

 

で、そのモチベーションのスペインに本気で挑んでるのがホームで万全の日本です。メンバーも大迫勇也柴崎岳南野拓実長友佑都などが追加されてA代表かな、ぐらいの算用でほぼ東京五輪代表はA代表でしょう。オーバーエイジも完全な主力なので。

 

で、試合としてはディフェンシブに、ポゼッションが命のスペインにブロックを敷く、という王道のやり方で。森保さんも流石に予選のサッカーで殴り合いをスペインに挑めるわけもなく、当然の戦い方で。スペインもニュージーランドを見たでしょうしDFに詰め寄ってなるべくビルドアップを封じ、実際慌てて変な方向にパスミスをしてる状態もあったので、今後も国際試合でここは詰められるでしょう。

谷が当たりまくってましたね。ただロングフィードに難点が多く、相手が詰め寄ってくると変なパスや変なフィードをして相手に渡す場面が多発してました。ただ、完全な一対一の場面でしっかり止めるなど相手の決定機を大量に潰してる中、2点以上完璧に防いでました。

そしてほぼディフェンスに6.7人が人数をかけているのでオフェンスは3人程度でカウンター。林大地があそこまで勤勉にディフェンスしてるからこそカウンターにつなげた場面が多かったです。よその国だとあそこまでのディフェンスをFWが命じられてもやらない選手の方が多いと思います。体力がフィニッシュの段階で無くなる可能性があるので。

スペインディフェンスに3人で崩すのはよほどタイミング合わないと難しい。

久保と堂安のオフェンスは素晴らしかった。あんだけ人数もチャンスもない中堂安はドリブルで切り込んでかわしてましたからね。久保のパスのアイデアも。林へのクロスもディフェンスが詰め切る前でさすがでした。林も何回も裏に抜けようと動き回ってスタミナがないとディフェンスしつつあんなことは出来ない。

けど、やはり決めきれない。

これはスペインすげえなと思ったのが、後半最後の最後、堂安が相手を振り切って前線にドリブルで走り出して抜ければチャンスになる場面、スビメンディが服を引っ張り回してファウルになって後半終了の場面。

恐ろしいと思いました。

あそこは本当抜けてれば決定的な場面で多分止めとかないと危ねえと『匂った』んだと思います。イエローレベルなら別にいいや、止めとこう、であからさまに服を引っ張って終わらせました。

あそこでかなり高確率で『一点の可能性が出てくる』と、思ったらもう止めてる、のがスペインなんだなと。堂安実際にノッてたのであそこからシュートまでは行けたと思います。

22歳のアンダー世代の選手でもう既にベテランみたいな対処。やるなあと思いました。

前半からペナ付近でも『あいつは手が当たったぞ!ファウルだぞ!』の駆け引きもやたらやって心理的に手を出させないように持っていくのもいやらしい。オフェンシブな展開のスペインならアピールの機会も多いし、本当嫌らしいなと。

前半の吉田麻也のペナ付近の守備も。俺は生で見ててPKがVARで取り消しになりましたけど、ファウルしたと思って『まあレッドじゃなくて良かったわ』とかアホなこと呟きましたが笑、数秒後のスローでVTRで完全にボールのみに足がいってる映像見て『吉田麻也すまねえ』と思いました。

吉田も『絶対くだらねえファウルはもらわねえぞ』という決意がみられる素晴らしいディフェンスでした。というか、日本の気持ちが見える素晴らしいディフェンスには感動すらありました。よく闘莉王が『気持ちで止めろよ!』とか言うのを見てラモスさんじゃねえんだから笑、と思ってたんですが、まさに気持ちのシュートブロック、ディフェンスでした。

板倉も素晴らしいディフェンスの数々で。この試合で多分移籍市場が板倉を取ろうとすると思います。酒井宏樹も、中山雄太も素晴らしくて。そんなこと言うと全員なんですけど。田中碧も結構スペインにボールホルダーとして狙われてましたがうまくかわしてました。本当、全員に気持ちが見えて勝って欲しかった、と心から思いました。

そしてアセンシオの延長ゴール。

やはりチャンピオンズリーグの決勝で決めてる奴はあの場面でも冷静。あそここそ経験だなと思いました。多分延長完全に抜けてフリーでの唯一のシュートでした。本当は無理筋ですが服引っ剥がすなり、足引っ掛けてレッドになってでも飛び出した瞬間止めなきゃ行けない相手でした。

シュートは完璧。あれは止められない良いコースでした。あの抜け出しで打たれたらあのレベルの選手は外さない。キーパーは責められないです。

谷と選手のディフェンスの気持ちも粉砕するゴールでした。

いや、まだアンダー世代の大会なのに、フル準備でほぼA代表の日本でも、6人本代表のスペインに勝てないのか。でも、そこが差なんだろうなと。

多分アセンシオが抜けるか抜けないかの瞬間『でも、持ち込んで打っても外すかもなあ』と思ったのが俺みたいな僅かな期待を持つ日本人で、スビメンデイぐらいのメンタルのスペイン人だったら『これはこのレベルの選手ならやられる、獲られる前に潰す』の差、だったのかもしれません。

いや、終わった後なかなかショックでしたけど、吉田麻也選手がなんとか振り絞ってコメントしてたのが良かったです。本当、良いチームだったので、最後メダルを貰って終わらせて欲しい。

最後勝って終われるチームは、優勝チームと三位のチームだけなので。